2009年3月6日金曜日

「娘の難病」(4) 俳優・布川敏和

手術克服 運動会で1等賞
 2年前、「頭蓋底奇形腫(ずがいていきけいしゅ)」という難病を持って生まれた次女、花音(かのん)ちゃんの闘病記を出版すると、ブログに難病や障害を持つ子供の親から声が寄せられるようになった。

 「反響を読んで泣いたこともありました。仕事にマイナスだとか、哀れみを受けたくないという思いから伏せていましたが、公表して良かった」

 先月まで放映された昼のドラマ「ラブレター」では、小豆島に住む聴覚障害者の里親役を好演。
 「数え切れない子どもの病気があるけど、どの親も懸命に闘ってるんだなと思うようになりました」

 4度の手術を乗り越え、今は完治した8歳の花音ちゃんは、小学校の運動会の駆けっこで1等賞を取り、周囲を驚かせた。
 「僕もカミさんもうれし涙。お兄ちゃん、お姉ちゃんの笑顔も印象的でした」

 昨年から、自らデザインしたTシャツの販売を開始。
 収益は小児難病の関連団体などに寄付している。
 ドラマで共演した左とん平さんが目標だ。
 役柄を丁寧にこなす、親しまれる俳優になりたい。

 「シブがき隊のころよりは成長してますよ。だって、お父さんですから」と笑った。

(2009年3月2日 読売新聞)

2 件のコメント:

  1. 神様が決めたことに従うしかないし、運命だから。

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  2. 全てが運命づけられているんですね

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